作詞家がテーマを決めることもある
歌詞を書くときに、あらかじめ歌詞のテーマが決まっていて歌詞を頼まれる場合と、テーマが決まっていない場合があります。テーマが決まっていない場合には、作詞家の方でテーマ作りを行う必要があります。自由に書ける分、書きやすいという人もいますが、テーマがなかなか浮かばず、テーマを作るのが難しいという人もいます。歌詞のテーマの決め方について見ていきましょう。
まず、アーティストとリスナーの特徴を押さえよう
まず、意識したいのはその歌を誰が歌うのか、そしてそのリスナーはどんな人たちか、ということです。メジャーな楽曲のコンペなどでは、アーティストのリスナーのターゲットに合わせてレコード会社などがテーマを決めるのが一般的です。リスナーの性別や年齢、好むテイストなどを意識しましょう。極端ですが、たとえばヴィジュアル系バンドに、日常系のゆるふわな歌詞を提供しても、ピンときませんよね(インパクトはありますが)。まずはしっかりとアーティスト、リスナーの特徴を押さえましょう。
曲が伝えたいことに耳を傾けよう
テーマが決まっていない曲は、曲が何を言おうとしているのかを作詞家が受け取る必要があります。サビでメロディが何を言いたいのか想像しながらデモを聞きましょう。1度聞いて曲が伝えたいことを受け取れることもありますが、そうでないときは何度も聞きましょう。何度も聞いているうちに、だんだんと曲の意図がわかってくることがあります。その曲が明るい曲なのか、悲しい曲なのか、苦しそうな想いなのか、朗らかな想いなのか。アーティストがどんな感じで歌っているのか想像しましょう。
ギャップでオリジナリティを出してみよう
曲を聞く中で、メジャー調の曲には明るい歌詞、マイナー調の曲には暗い歌詞が似合うというのはなんとなくわかるかもしれません。多くの人は同じイメージを持って曲を聞いていると考えましょう。コンペなど、少しひねったもの、オリジナリティを求められる場合は、この逆を作り込んでみても面白いかもしれません。メジャー調の曲に、あえて失恋など悲しい歌詞を乗せてみたり、逆に、マイナー調の曲に明るい歌詞をつけたりということです。多くはありませんが、時々そのような手法を使っている曲に出逢います。
たとえば、サザンオールスターズの「別離(わかれ)」。
メロディーは明るいのですが、歌詞をよく聞くと、彼女との死別の曲だということがわかります。
また、曲調ではなくタイトルですが、back numberの「ハッピーエンド」という曲があります。
タイトルから、とてもハッピーな恋愛ソングかと思いきや、実は別れの曲になっています。このように、曲と歌詞との間でギャップを持たせることも時には面白く作用するでしょう。
ギャップを作るにしても、素直に曲の雰囲気に歌詞を合わせるにしても、まずは曲の「叫び」にしっかりと耳を傾けることがいい歌詞をつくる第一歩となるのです。
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