DTM用語

「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の違い

音楽で使われるマイクは大きく2種類に分けられます

マイクというとみなさんどういったものをイメージされますか?

テレビのアナウンサーの方が胸に付けているピンマイクであったり、カラオケ屋さんにあるマイクだったりが身近に見かけるものではないでしょうか。

音楽ではライブで歌う時に使ったり、DTMなどで歌声を録音する時に使われていたりします。

マイクという名前は実は略した名前で、正確にはマイクロフォンといいます。

このマイクどんなことができるものかというと、歌声を電気信号に変換してくれる装置になります。

例えばライブでは電気信号にされたものが、アンプやスピーカーを通して大きな歌声になって出力されます。

録音の時には歌声を電気信号にすることでパソコンなどにオーディオデータとして取り込むことができます。

このマイクですが、大きく分けてダイナミックマイクコンデンサーマイクの2種類のタイプが存在します。

それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

メリットとデメリット

■ダイナミックマイク

丈夫で振動や湿気に強く、安価なものが多いです。ただし感度がコンデンサーマイクに比べて低くなります。丈夫なことから、主にライブなどでボーカルが使うマイクとして好まれます。

■コンデンサーマイク

振動や湿気に弱く、高価なものが多くなっています。でも感度がダイナミックマイクに比べて高いのが特徴です。感度が高いことから録音などに向いているマイクになります。

さらにコンデンサーマイクを使用する時には電源が必要になります。

電源といっても電源ケーブルがマイクに繋がっているのではなく、キャノンケーブルと呼ばれるケーブルを使うことで、キャノンケーブルを通してオーディオインターフェースから電源を供給します。

ですので、注意していただきたいのはキャノンケーブルが刺さらない安価なオーディオインターフェースを使っている場合はコンデンサーマイクを使うことができなくなります。

では実際にDTMではどちらのマイクを使うのがいいのでしょうか?

初めてマイクを買われるというのであれば、まずはダイナミックマイクの方をオススメします。理由は手入れなどが簡単なのと、録音する環境なども比較的に左右されにくいからです。

感度がいいのはコンデンサーマイクなのですが、録音する環境が自宅などで外部からの環境音(車や外の音など)がある場合ですと、それらの音も録音されてしまいます。

そういう環境下ではむしろ感度が低いダイナミックマイクの方がよけいな雑音がはいらず歌声だけ綺麗に録れたりします。

またマイクを使っていないときなどは、コンデンサーマイクは湿気を嫌うので乾燥剤といっしょにしまっておくなどの気配りも必要になってきます。衝撃にも弱いので落としたら簡単に壊れます。

ですので、最初はダイナミックマイクから入って、使い慣れてきてからコンデンサーマイクを購入するというのがいいかもしれません。

ただお好みや考え方いろいろあると思いますので、これが欲しいというような強い思いがある方はそれを購入してみてもいいと思います。好きな機材がそばにあるだけでテンションも上がることもありますしね。

最後にもう一度、2つのマイクの違いをまとめてみましょう。

まとめ

ダイナミックマイク・・・電源不要、振動や湿気に強い、感度低い、安価

コンデンサーマイク・・・電源必要、振動や湿気に弱い、感度高い、高価

 

これらの特徴を考えながら使うマイクを選んでいきしょう。