作詞

「ボカロP」の歴史Part1 日本の音楽シーンを賑わすボカロPとは

今や、日本の音楽シーンを賑わす「ボカロP出身」の作詞作曲家。「ボカロP」とはいったいどのような人のことを言うのでしょうか。時代によってさまざまな形で活躍してきた「ボカロP」。ボカロPの活躍の歴史を紐解いていきましょう。

ボカロとは?ボカロPとは?

まずボカロの意味から押さえましょう。ボカロはボーカロイド(VOCALOID)の略です。

VOCALOIDは、株式会社ヤマハが開発した歌声合成技術の名称で、それを応用したソフトウェアの名称でもあります。代表的なものは「初音ミク」ですね。「VOCALOID」を使用した楽曲全般のことを「ボーカロイド曲」、略して「ボカロ」「ボカロ曲」などと呼ばれるようになりました。ボカロPは、ボカロ、すなわちVOCALOID(ボーカロイド)の楽曲を制作する人のことを指します。

 ボーカロイドの登場は2003年

ボーカロイドが最初に世の中に登場したのは2003年のこと。ボーカルを作り出すソフトということで、ボーカル+アンドロイドで“ボーカロイド”と名付けられたそうです。

(参照:https://jp.yamaha.com/sp/myujin/53061.html

ただし、この時期はまだ大きな話題とはなりませんでした。2007年、クリプトン・フューチャー・メディアという北海道札幌市の会社が、ヤマハのボーカロイドエディタをエンジンとして「初音ミク」の歌声ライブラリを発売したことがきっかけで爆発的な人気が出たと言われています。

その後、初音ミクのほかにも、ヤマハの歌声合成技術をもとに下記のような様々な歌声ライブラリが作られるようになりました。

【代表的な歌声ライブラリ】

初音ミク

鏡音リン・レン

Megpoid(メグッポイド)

がくっぽいど

結月ゆかり

東北ずん子

IA(イア)

など

 「ボカロP」の語源は「アイドルマスター」にあり?

2007年ごろ流行したアイドル育成ゲーム「アイドルマスターシリーズ」では、プレイヤーのことをプロデューサーに見立てて「〇〇P」と呼ぶ文化がありました。この影響を受けてボーカロイドの楽曲制作者を「ボカロP」と呼ぶようになったと言われています。

ボカロPたちはSNSなどで「〇〇P」などのユーザーネームを名乗るなどし、「○○P」という呼び方は一般的になっていきました。アイドルマスターシリーズでは、アイドルをプロデュースするプロデューサーの意味で「○○P」が使われましたが、ボカロPはボーカロイドそのものをプロデュースするわけではありません。制作した楽曲をボーカロイドが歌い、世にリリースしていくという意味で、プロデューサーのような立ち位置であったと言えるでしょう。

まとめ

ボーカロイドの誕生は初音ミクが登場する前の2003年とのことで、意外だと感じた方もいるのではないでしょうか。時を経て、ボーカロイドは音楽において欠かせない存在になっていきます。次回はボーカロイドがヒットし、実際にボカロPが活躍し出した2007年以降に焦点を当てていきたいと思います。

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