「歌もの」と「インスト」
「歌もの」とか「インスト」という言葉を聞いたことはありませんか?
音楽をやっている方なら知っている言葉かもしれませんが、普段から音楽は聞くだけという方は意外とこの言葉を知らなかったりします。
簡単に説明すると、ボーカル曲か、楽器だけで演奏している曲かの違いになります。
普段、みなさんが聞かれているポップスなどは歌手がいてメロディを歌っているのが多いと思います。あれを「歌もの」といいます。
それとは別に歌声が入っていなく楽器だけで構成された曲のことを「インスト」といいます。インストはインストゥルメンタル(英語で楽器の意味)の省略した言葉です。
歌ものの楽曲をアレンジして、歌の部分をギターや笛系の楽器などで演奏している楽曲もインスト曲になります。
大きな違い
この「歌もの」と「インスト」の大きな違いはなんでしょう?
それは音域になります。
音域とは音を出すことができる幅(広さ)になります。
女性の声では高い歌声は出せますが、低い歌声はなかなか出しづらかったりします。
また逆に男性では低い歌声は出せますが、高い歌声は出しづらかったりします。
それぞれで出せる音の高さに、ここからここまでというような幅があります。
これが音域になります。
「歌もの」は人間が歌うので音域がある程度限られます。
ですが、楽器の音域は人間の声の音域よりも広いものが多いのが特徴です。
インストで曲を作るときには、歌ものの曲と比べて広い音域を使うことができます。
その分、メロディなどに抑揚が付けやすくなるのです。
また歌ものでは音域が楽器にくらべて狭いけれども、人間の歌声という他の楽器では代用できない美しい音色で演奏することができます。
歌詞が付けられるもの大きいですね!
「歌もの」と「インスト」
それぞれの意味と長所を意識しながら楽曲を聞いてみるとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね。