仮想ASIOドライバのASIO4ALLがすごい!
みなさんはDTMをする時に何か機材を繋げていますか?
最近ではパソコンの処理能力も上がってきているので、ノートパソコンと音楽ソフト(DAW)だけでDTMをやられている方も増えていると思います。
実際にスクールに来られる方の半分くらいはパソコンとDAWだけだったりします。
このようにオーディオインターフェースを使わずにノートパソコンだけでDTMをすることもできるのですが、パソコンのパワー不足によっては問題が生じることもあります。
それは音が遅れて発音されたり、再生した音にノイズが混じってしまうという症状です。
これはパソコンに最初から搭載されているサウンドカードを使ってDTMの音を出しているため、パソコンのパワーが足りなくなると音が遅れて発音されたり、ノイズがのってしまうために起こる症状です。
通常はこれを回避するためにパソコンのサウンドカードを使わずに外部にオーディオインターフェースというサウンドカードの代わりになるものをUSBなどで繋いで使います。オーディオインターフェースを使うことでパソコンのパワーに頼らずに音を出すことができます。
また音楽ソフト側のオーディオポートの設定で音を出すサウンドカード(デバイスといいます)のモードを変えて音の遅れやノイズを回避することもできます。
デバイスを動作させるモードはいくつか用意されています。
MME、WDM、ASIO、WASAPI
などがそれにあたります。
この中でMMEというものがあるのですが、これはDTMで音楽するには向かないモードになります。
パソコンに最初から搭載されているサウンドカードではこのMMEしか選べないものがあったりします。
そうすると音が遅れたり、ノイズがのってしまうということが起こってしまうのです。
MMEでもDTMはできなくはないのですが。。
遅れやノイズを考えるとできればMME以外のモードを選択したいところです。
オーディオインターフェースを使うメリットはMME以外のモードを選択できることでもあります。
という声が聞こえてきそうですが大丈夫です。パソコンのサウンドカードを仮想的にASIOモードで動かしてくれるプログラムがあります。しかも無料で配布されているという親切さです!
その名も
ASIO4ALL(アジオ フォー オール)
DTMをやっている方の中では結構有名なプログラムだったりします。
これは使わない手はないですね。
ASIO4ALLのドライバはこちらからダウンロードできます。
ASIO4ALL – Universal ASIO Driver
いろいろな国からダウンロードできます。どこの国からダウンロードしたらいいかわからない場合はイギリスの英語バージョンをダウンロードしましょう。基本中身は同じものです。
ASIO4ALLはダウンロードした後にインストールをしておきます。
そうすると音楽ソフト(DAW)を起動するとASIO4ALLも同時に起動するようになります。
後はDAW側のオーディオポートの設定で、デバイスをASIO4ALLにしてあげればOKです。
簡単にインストールできて、パワーの弱いパソコンでも音を安定して出力できるようになるASIO4ALL、オーディオインターフェースを購入する前に一度試してみる価値はありそうですね。
今回はノートパソコンとしましたが、デスクトップ型のパソコンでも同じようにASIO4ALLを使用することができます。
ただし、ASIO4ALLも万能ではありません。
ASIO4ALLでカバーしきれないほどパソコンの処理能力が遅かったり、とても大きな処理能力が必要になるような大きなデータを再生する時などには、音が遅れたり、ノイズがのってしまうことがあります。
そんな時はオーディオインターフェースの購入や、パソコンの買い替えなども検討してみる必要があるかもしれません。