雑学

年末にベートーベンの第九のコンサートが開かれる訳

なぜ年末にはベートーベンの第九のコンサートが開かれるのでしょう?

年末になると色々なところで第九のコンサートが開かれていますね。

不思議とこれを聞くと「ああ今年も終わりだな~」という雰囲気になります。

この年末の第九のコンサートですが、実はこの現象は日本だけなんです。

ビックリですよね、私は世界中で共通のものかと思っていました。

ヨーロッパなどではヘンデル作曲のメサイアなどがよく演奏されるそうです。

みなさんよく知っている「ハーレルヤッ」というハレルヤコーラスです。

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第九とはベートーベン作曲の交響曲第9番ニ短調作品125番のことをいいます。

なかでも第四楽章の「歓喜の歌」が有名です。

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この第九が年末に演奏されるようになったのには訳があります。

きっかけは昭和40年頃になります。

あるオーケストラが第九の演奏会を12月に行ったところ満員になりました。

しかもそれが何年か続いたのです。

そうすると他の音楽事務所も真似をし始めますよね。

それで12月にいろいろな場所で第九が演奏されるようになっていったそうです。

オーケストラの方々が年を越すためのお金を稼ぐための手段だった訳です。

ではなぜ第九か、他の曲でもよかったのでは?

実は第九がよかったのには理由があります。

第九の特徴はオーケストラに合唱(コーラス)が付くことです。

このコーラスが肝になっています。

コーラスのプロ(合唱団など)をオーケストラに連れて演奏会をまわっているとお金がかかります。

そこでコーラスは現地のアマチュアの方々に参加してもらう仕組みを考えました。

そのコーラスの出演者の方たちが友人、家族、知人などをコンサートに呼んでくれれば・・・

いつもより多くチケットが売れるという仕組みです!

なんともビジネスの匂いを感じてしまいます。

そんな感じで日本では年末に第九という流れができました。

きっかけはそんな感じでしたが、年末に歌う第九に日本人は色々な想いをこめて歌っています。

震災にあわれた方々に向けていたり。世界の平和を望んでいたりと。

年末にみんなで一緒に音楽ができる場が第九であると私は思っています。

その場を使っていろいろな想いを発信できることは素晴らしいことです。

そして今年も第九が流れます。

今年はみなさん第九にどんな想いをのせて歌うのでしょうか。