雑学

シンセサイザーと電子ピアノの違い

シンセサイザーと電子ピアノ

シンセサイザーと電子ピアノの違いってわかりますか?

こちらがシンセサイザー

Roland ローランド ミュージックワークステーション FA-06

Roland ローランド ミュージックワークステーション FA-06

こちらが電子ピアノ

どちらも色々な音色を呼び出して演奏することができる鍵盤付きの電子楽器になります。

そう考えると「名前が違うだけで中身は同じ?」と思ってしまうかもしれませんが、実はこの2つには決定的な違いがあるんです。

まずはそれぞれの特徴を見ていってみましょう。

シンセサイザーとは

シンセサイザー(synthesizer)という名前はシンセサイズ(synthesize)からきていると言われています。

シンセサイズの意味は「合成、合成して作る」などになります。

その「synthesize」に「er」が付いて「synthesizer」となっているので

合成して作るもの、つまり音を合成して作り出すことができる楽器となるのです。

シンセサイザーには音を作るための素材のようなものが用意されていて、それを組み合わせることでさまざまな音色を作ることができます。

ピアノやギターなどの定番の音色から、今まで誰も聞いたことのないような音、そんな音も作り出せる楽器がシンセサイザーです。

シンセサイザーは音を作ることが目的の楽器ですが、すぐに演奏したいという方や、0から音を作るのはちょっと大変だなという方でもすぐに使ってもらえるように、プリセットと呼ばれるプロの方が作った音色がたくさん用意されています。

このプリセットから音色を選んで演奏するだけですと、電子ピアノと似ているように見えますね。

電子ピアノとは

電子ピアノはもともと、アコースティックピアノの代用として開発された電子楽器になります。

アコースティックピアノは音の大きさをあまり調整できないため、マンションなどの家で使おうとするとご近所さんへ気をつかうことになります。

また定期的に音程がずれてしまうので、それを調整する調律というものが必要になります。調律も調律師の方に頼んでお金を払ってやってもらうものなのでなかなか費用がかかったりします。

アコースティックピアノと違って電子ピアノは音量の調節が自由です。ヘッドフォンすることで外部へは音がもれなくなるので、夜にピアノの練習をすることもできます。

さらに、電子ピアノは調律の必要がないのも魅力です。

このように電子ピアノは最初はアコースティックピアノの代用として作れられたので、ピアノの音色だけ鳴ればいいものでした。それが色々なメーカーが電子ピアノを作るようになって他社との差別化などで、色々な音色が搭載されているということを売りにするようになりました。

電子ピアノだけれども、ギターやドラムの音色が演奏できたりするのです。

こうなると色々な音色が演奏できる電子楽器という風にシンセサイザーと似た感じになってしまいますね。

シンセサイザーと電子ピアノの違い

いかがでしたでしょうか?ここで最後にまとめてみましょう。

どちらの電子楽器も用意されている音色を呼び出して演奏することはできます。

2つの大きな違いは・・・

「シンセサイザー」=音を作ることができる

「電子ピアノ」=音を作ることができない

になります。

つまり音を作ることができるか、できないかです。

この他にも、鍵盤の形状が少し違っていたり、シンセサイザーにはピッチベンドをコントロールできるものが鍵盤の左側に用意されていたりとちょこちょこと違っていたりもします。この辺は実際に楽器を見てみて違いをみていただければと思います。

大きくは音を作ることを目的として作られた楽器と、ピアノの代用として作られた楽器とがそれぞれ進化してきたと覚えておきましょう!