DYNで音の大きさを調整して表情をつける
DYNはDynamics(ダイナミクス)の略で音符の音量を調整することができるパラメーターです。
同じようなパラメーターでボリュームというものもありますが、ボリュームはパート(トラック)全体の音量の調整で使います。一方ダイナミクスは長く伸ばした音がだんだん小さくなっていくといったような曲中で音に変化を付けるときに使用します。
DYNボタンをクリックします。
ダイナミクスを編集できるレーンが画面下に表示されます。
スライダーが付いていて、これをドラッグすると全体の音量が調整できます。
スライダーの右側に見えている青い線が現在の音量(ダイナミクスのレベル)です。
左にドラッグすると音量も下がりました。
右側で音量が上がります。
スライダーでの音量調整はボリュームというパラメーターがあるので、ダイナミクスでの全体の調整はあまりおこなわないかもしれません。
あえて使うとしたら、ダイナミクスを変えることで音質も少し変わります。値を小さくすることでやわらかい声質になるので、声質の調整という意味でスライダーの調整はありだと思います。
次に実際によく使うパターンをご紹介します。
音が伸びているときに音の終わりのほうで音量がだんだんと小さくなっていき自然と音が消える使い方です。
ペンツールでドラッグして音量を書き込みます。
書き込むとこのように緑色で表示されます。
スライダー横の「A」というボタンが黄色く点灯します。
この状態だとスライダーでの音量調整ができなくなります。
ペンツールでの書き込みは音量を上げたり、下げたりと自由に調整可能です。
実際には人間が歌を歌うと音量が曲中ずっと一定ということはありません。
感情が入るところでは音が大きくなったり、小さくなったりと音量が変化しています。
そういったものをDYNでシミュレートすることでより自然な歌い方になります。