ノーマライズでオーディオクリップの音を大きくできます
オーディオデータの波形が小さく音が小さいなんてことはありませんか?
ギターや歌をオーディオ録音した時や、ソフトシンセの音をオーディオ化した時などにしばしば波形が小さくなってしまうことがあります。
こんな時はトラックのボリュームツマミで音量を上げる前に、まずはノーマライズという処理を試してみましょう。
ノーマライズとはオーディオデータの波形を大きく引き伸ばしてくれる機能です。
通常オーディオデータをボリュームなどで音を大きくしすぎると音割れというノイズが乗ってしまうことがあります。
クリッピングといって音が0dBを超えてしまったときにおこる現象です。
そんな時はノーマライズを使ってみましょう。
このノーマライズが素晴らしいのが、波形を大きくしていく、このクリッピングをおこさないギリギリで自動的にとめてくれるんです。
こんなオーディオクリップがあったとします。
一度クリックしてクリップを選択しておきます。
「プロセス」→「エフェクトの反映」→「ノーマライズ」を選択します。
ここでどこまで波形を大きくするか設定できます。
通常はこの0dBのままで大丈夫です。
「OK」をクリックします。
波形が大きく引き伸ばされました。波形に合わせて音量も上がっています。
ノーマライズは波形を平均的に大きく引き伸ばします。ですのでどこか波形の大きい箇所が0dBに到達した時点で波形の引き伸ばしをストップします。
小さい波形のデータのままミックスなどをしていくと、無駄にトラックのボリュームを上げなくてはいけなくなります。波形が少し小さいなと感じたときはまずはノーマライズを試してみましょう。
ノーマライズの注意点
・ノーマライズは音を平均的に大きくします。ですのでノイズがあるオーディオデータはノイズも大きくなってしまいます。
・ドラムのシンバルなどで1箇所だけオーディオの波形が飛び出して大きいデータなどでは、その部分が0dBにかかるまでしか大きくできないので効果が薄いときもあります。
ノーマライズの仕組みを理解してうまく活用してみてください。