作詞

「ボカロP」の歴史Part3 大ヒットを生む基盤となったボカロPたち

2007年~2010年頃に活躍したボカロPについて前回のブログで触れました。今回は、2011年以降のボカロPの活動に焦点を当てていきたいと思います。

2011年、初音ミク「千本桜」の大ヒットを迎える

2011年、初音ミク「千本桜」が大流行しました。千本桜を制作したのは『黒うさP』というボカロP。このヒットにより初音ミクの認知度も上がり、「ボカロ」という言葉がネットの文化を超えて広く知られるようになりました。

千本桜はロングヒットを記録し、2015年の紅白歌合戦では小林幸子さんによるカバーが披露されるなど、大きな反響を呼びました。その後、ボカロ曲を発端とした小説や漫画、映画化などが流行。ボカロPの作る世界観を軸に、市場規模が拡大していきました。

2011年~2015年頃に活躍した代表的なボカロP

2011年~2015年頃に活躍したボカロPとして、次の方々が挙げられます。

黒うさP

「千本桜」をヒットに導いたボカロP。ボカロデビューおよそ1ヶ月で6曲を完成させるなど、ハイペースな楽曲制作でも知られています。

代表曲:

「白雪~sirayuki~」

「カンタレラ」

「千本桜」など

wowaka

2011年からはロックバンド「ヒトリエ」のボーカル・ギターとしても活動していたボカロP。2019年4月5日に急性心不全のためこの世を去りました。なお、「ヒトリエ」は現在も活動を続けています。

代表曲:

「裏表ラバーズ」

「ワールズエンド・ダンスホール」

「ローリンガール」など

ゴム

HoneyWorksのメンバーで、告白実行委員会などのシリーズを手掛けるボカロP。歌い手として有名ですが、作詞作曲、編曲から演奏まで多彩な才能の持ち主です。

代表曲:

「おっくせんまん!」(歌い手)

「Good-Morning!」

「スキキライ」など

n-buna

2017年からヨルシカのギタリスト兼コンポーザーを務めているボカロP。「ボカロP」としての活動は2012年から。

代表曲:

「アリストラスト」

「透明エレジー」など

2011年以降に活躍したボカロPはここに紹介したほかにもたくさん存在します。2011年以降に活躍したボカロPの中にも、現在の音楽シーンを賑わす存在にまでなった方が多いのがわかりますね。

ボカロPは日本の音楽シーンを賑わす重要な存在に

ボカロ市場はその後更なる広がりを見せ、2017年には100億円規模の巨大マーケットに成長しました。ボカロPは、趣味でボカロに歌を歌わせるだけでなく、本業:ボカロPとして活躍する人々も登場し、日本の音楽シーンを賑わす重要な存在になっていったのです。

まとめ

ボカロの歴史について3回に分けてお届けしました。よく聴く歌が、実はボカロP出身の作詞作曲家が制作した曲だった、ということは少なくないかもしれません。今後もボカロP出身アーティストに注目です。

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