数多くのウィンターソングをリリースし、「冬の女王」の異名も持つ広瀬香美さん。スキー用品店『アルペン』のCMソングに起用された曲が多いこともあり、ウィンターソングといえば広瀬香美さんと思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。今回は、広瀬香美さんの歌詞に注目して、「冬の女王」と言われるようになった理由を紐解いてみたいと思います。
広瀬香美さんはいつごろから「冬の女王」と呼ばれるようになった?
広瀬香美さんの楽曲がアルペンのCMソングに初めて起用されたのは3rdシングル、1993年の「ロマンスの神様」。その後、~と続きます。
3rdシングル「ロマンスの神様」から始まって、5th「幸せをつかみたい」、7th「ゲレンデがとけるほど恋したい」、8th「DEAR…again」、9th「真冬の帰り道」、11th「promise」、12 th「ピアニシモ」…と2002年まで毎年アルペンのCMソングを彩りました。
「ロマンスの神様」と「幸せをつかみたい」は、アルペンのCMソングに起用されたものの、その歌詞を見てみると、冬を歌った歌ではありません。広瀬香美さん初のウィンターソングは「ゲレンデがとけるほど恋したい」だと言えそうです。
寒い=辛いというイメージからポジティブなラブソングに
演歌、歌謡曲には冬の歌が多いと言われています。寒い冬の曲は、辛い、寂しいといった感情と結びつきやすく、実際に冬の情景と辛さ、寂しさを掛け合わせた歌が多くあります。
広瀬香美さんの歌では、雪や寒さを逆手にとって、寒さの中の温かさが描かれていることが多いように思います。
たとえば、「ゲレンデがとけるほど恋したい」では
「今夜は積もるかもしれない 時間も電車も止まってほしい」
「コートの上から抱きしめ」るあなた、
「熱いハート とけるほど恋したい」
という表現が出てきます。
雪で電車が止まる、というネガティブな出来事をポジティブにとらえ、素敵なラブソングに昇華していますね。
また、「promise」では
「冷たい北風 二人を近づける季節」
「コーヒーの自販機の“あったかい”押すたび 心に灯がともる」
と寒い冬だからこそ感じる温もりが表現されています。
あたりまえのイメージを覆すことでヒットが生まれる
最近では、広瀬香美さんの歌のほかにも、冬の情景の中に温かさを歌う歌もたくさんあります。演歌、歌謡曲で描かれる冬のイメージを覆し、温かくポジティブなウィンターソングを生んだことがヒットにつながったのではないかと私は思います。あたりまえのイメージを崩すことも、ヒットの鍵を言えるかもしれません。
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