先日、WEBメディア「サイゾーウーマン」にて、なにわ男子・西畑大吾さん作詞の「ちゅきちゅきブリザード」についての歌詞分析をさせていただきました。「ちゅきちゅきブリザード」の歌詞には、個性的な表現がいくつも登場します。今回は、歌詞における個性的な表現について解説します。
いわゆる「第二弾」ソングである「ちゅきちゅきブリザード」
「ちゅきちゅきブリザード」は、なにわ男子の2枚目のアルバム『POPMALL』に収録されている楽曲。なお、1stアルバム『1st Love』には「ちゅきちゅきハリケーン」という楽曲が収録されています。こちらも西畑大吾さん作詞による楽曲。「ちゅきちゅきブリザード」は、いわゆる「第二弾」のような歌。DREAMS COME TRUEの「未来予想図」に対する「未来予想図Ⅱ」のような位置づけです。<ピースを閉じて 少し曲げる>など、第1弾である「ちゅきちゅきハリケーン」とリンクするようなフレーズが入っているのも特徴です。
「ちゅきちゅきブリザード」に登場する個性的な表現
「ちゅきちゅきブリザード」のイントロには「倦怠期 危険帯域」というフレーズが登場します。「危険帯域」という言葉は、一般的にあまり耳にすることのない言葉です。Webで調べてみても、「ちゅきちゅきブリザード」の歌詞以外はヒットしませんでした。つまり、この歌詞のために生まれたオリジナルな表現と言えるでしょう。おそらく、倦怠期という言葉で韻を踏むために「危険帯域」という言葉を作ったのではないでしょうか。「倦怠期」という「危険帯域」。歌の雰囲気をしっかりと伝えている点で、イントロとしてもしっかり機能していると言えるでしょう。さらに、オリジナルな言葉でフックを作っているところが見事です。
さらに、「豆腐ハートタックル」という言葉も登場します。これもあまり聞き慣れない言葉です。「豆腐メンタル」という言葉は聞いたことがあります。そこから派生して、「豆腐ハート」というオリジナルの言葉が生まれたようにも思います。これもまた、「調べても出てこない」オリジナルな表現です。
オリジナルな表現は検索キーワードとしても機能する
上記に述べたように、聞き慣れない言葉はつい検索してしまいたくなります。それがオリジナルな表現であれば、検索した時に、その言葉が登場する歌詞のみがヒットすることになります。聞き慣れた、既存の言葉では検索しても埋もれてしまいますが、オリジナルな表現は、検索したときにちゃんとその歌詞を表示します。たとえば街中やお店などで流れてきた歌が気になって調べたい、というときに、こんなフレーズを歌っていた、ということから検索をしてその歌にたどり着くこともあるかもしれません。このように、オリジナルな表現は検索キーワードとしても機能するのです。
「ここにしかない」個性的な表現を目指そう
メロディーに言葉が乗れば、歌詞としては完成します。しかし、ただ言葉を乗せるのではなく、オリジナルの言葉を乗せるよう意識することで、歌詞のオリジナリティ、面白さ、キャッチーさは各段に上がります。歌詞を書く際には、西畑大吾さん作詞の「ちゅきちゅきブリザード」の歌詞のように、「ここにしかない表現」を歌詞に盛り込んでみてはいかがでしょうか。
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