絶対スナップと相対スナップ
みなさん、楽曲制作をする時にスナップという機能を使っていますか?
スナップはグリッド(8分音符や4分音符など)で決めた間隔に合わせてデータを移動させることができる機能です。
スナップをオンにしない状態でデータを作るとタイミングがきっちりと合わなくなり場合によってはギクシャクした楽曲になってしまいます。
人間のヒューマンな感じを残したいなどのことがない限りほとんどの方がこのスナップをオンにして楽曲を作られていると思います。
このとても大切なスナップ機能ですが、このボタンの横に「TO」と「BY」という文字が書かれているのをご存じでしょうか?
実はスナップ機能には2種類のモードが用意されています。
「TO」は絶対スナップ
「BY」は相対スナップ
といいます。
こちらのスイッチをクリックすることで「TO」と「BY」を切り替えることができます。
それではこの2つのスナップの違いを見ていってみましょう。
「TO」の絶対スナップは移動したデータの頭がきっちりとグリッドのタイミングに合います。
こういったグリッドからちょっとはみ出したデータがあります。
絶対スナップでは移動させるとデータの頭がジャストに合わさります。
「BY」の相対スナップでは現在のデータの頭のタイミングを残したまま、グリッドごとの間隔でデータを移動します。
同じように少しはみ出したデータがあります。
相対スナップでははみ出した間隔のまま移動します。
リアルタイムレコーディングしたMIDIデータや、ギターのストロークをシミュレートしたMIDIデータなどはデータの頭のタイミングが必ずしもジャストではないことが多いので「BY」の相対スナップが使いやすそうですね。
ご自身のデータに合わせてこの2種類のスナップを使い分けてみてください。