「Mrs. GREEN APPLE」の新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)の表現が議論になりました。作品はあくまでも作品であって何を表現しても表現の自由ではないのかと疑問に思われた方もなかにはいらっしゃるかもしれません。歌詞も書いてはいけない歌詞があるのでしょうか。歌詞においてのタブーについて考えたいと思います。
歌詞で気を付けるべき表現1: 放送禁止用語
放送禁止用語とは、人格や人権を損なう言葉、肉体的・精神的な侮辱の言葉、差別用語などを指します。これらの言葉は、放送局や新聞社が自主規制しているものであり、社会的な配慮や倫理的な観点から使われるべきではないとされています。具体的には、差別や偏見を助長するような表現、侮辱的な言葉遣いが含まれます。音楽も広範な人々に届くメディアといえるため、その影響力を考慮する必要がありますので、意識すると良いでしょう。
歌詞で気を付けるべき表現2: 特定の宗教で使われる用語
放送禁止用語ではないものの、特定の宗教で使われる用語も注意が必要です。実際に宗教的な言葉やフレーズを含んでいて、かつ人気の楽曲もありますので、厳密にNGとは言えませんが、リスナーの中には不快に感じる人もいるかもしれません。そのため、宗教的な要素を含む歌詞を書く際には、十分な配慮が求められます。
歌詞で気を付けるべき表現3: 固有名詞
地名や国名、団体名、商品名などの固有名詞を歌詞に使用することは、NGではありませんが注意が必要です。公共放送であるNHKでは、広告につながる歌は放送NGとされています。また、番組のスポンサーと競合する場合、放送できないこともあります。そのため、固有名詞を使用する際には、その影響を考慮することが重要です。
歌詞で気を付けるべき表現について書いてきましたが、ここに挙げた表現を、血眼になってチェックすることは必要ありません。歌はそもそも、人を楽しませるもの。歌詞を書く際には、誰かを傷つけていないかという想像力を持つことが大切です。特定の誰かを傷つけたり不快にさせたりする可能性のある言葉を避けるように気を付けましょう。自分の書く言葉に責任を持ち、どんな影響があるかを考えることも作詞の仕事のひとつなのです。
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