2026年4月、フジテレビに新番組『STAR』が誕生しました。フジテレビのゴールデン帯でレギュラー音楽番組が放送されるのは約10年ぶりのことです。また、NHKは、 時代を刻んできたアーティストの“いま”を凝縮する特別な番組として、同時期に『NHK ONE LIVE』をスタートさせました。この節目に、歌番組のこれまでを振り返ってみましょう。

昭和中期~後期:歌番組全盛期

昭和50〜60年代、歌番組はテレビの主役でした。フジテレビ『夜のヒットスタジオ』(1968〜1990年)、TBS『ザ・ベストテン』(1978〜1989年)、日本テレビ『NTV紅白歌のベストテン』などがしのぎを削り、『ザ・ヒットパレード』(1959〜1970年)はザ・ピーナッツをスターダムに押し上げたことでも有名です。チャンネル数が限られていたこの時代、国民が同じ曲を同じ番組で楽しむのが当たり前でした。

平成:歌番組のバラエティ化と変容

1986年に始まったテレビ朝日『ミュージックステーション』 はタモリ司会のもと、金曜夜8時の顔として長く親しまれました。なお2019年10月からは放送時間が21時台に移動しており、 これはテレビ視聴環境の変化を象徴する出来事でもありました。
1990年代にはダウンタウンが司会を務めたフジテレビ『HEY!HEY!HEY!』(1994〜2012年)が登場。お笑い芸人が単独でプライムタイムの音楽番組を担当するのは史上初で、トークと音楽を融合させたスタイルがヒットし、最高視聴率28.5%を記録しました。

令和:歌番組の冬到来?

2000年代以降、CDの衰退とサブスクの台頭で音楽の届け方が一変。「みんなで同じ番組を見る」文化が薄れ、ゴールデン帯のレギュラー歌番組は次々と姿を消していきました。記憶に新しいところでは、有働由美子をMCに迎え2024年4月から放送されていた日本テレビ『with MUSIC』も、2026年3月14日をもって放送終了となりました。新たな音楽番組への挑戦が続く一方で、長続きの難しさも浮き彫りになっています。

新番組『STAR』『NHK ONE LIVE』は歌番組の新たな潮流になるか

今や人々が聴く音楽は年代や趣味によってバラバラで、国民全員が同じ曲を共有する時代ではありません。音楽消費のロングテール化が進む中、テレビという大衆メディアはその向き合い方に試行錯誤を続けています。フジテレビの『STAR』やNHKの『NHK ONE LIVE』はそのひとつの答えとなれるのでしょうか。今後の歩みを注視していきたいと思います。

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