ラブソングの鉄則は「点を描け」?恋の状態を見極める者がラブソングを制す
流行歌のほとんどが恋愛を歌った歌だと言われます。最近では、その傾向も薄れてきたように思いますが、平成時代などは、9割方恋愛を歌った歌が流行っていたように思います。歌を作るのに避けて通れないラブソング。ラブソングの鉄則は「点を描くこと」。これがブレると、どんなに素敵な恋愛を描いた歌も、伝わりにくくなってしまいます。今回は、ラブソングの鉄則「点を描く」についてお伝えします。
恋愛のフロー
恋愛は片思いに始まり、両想いを経て、そして別れていく…の図が下記です。
ポップスは基本的に「日常を切り取って、その時の感情を歌う」もの。
ラブソングを書く場合も、2人(片思いなら1人)が、どの状態にいるのか、上記の図のどこかの「点」にいることを意識して書きます。1曲を通して、その「点」は動きません。
たとえば、片思いでも
・一目惚れした衝撃的な瞬間! なのか
・あきらめようとしたけどやっぱり諦められない片思い… なのか
・叶うわけない不毛な片思いをもう1年も続けているよ… なのか
によっても、歌の主人公の気持ちは全然違います。
まず、この点を決めたうえで歌詞を書き始めます。
ラブソングの書き方については、『作詞入門 ~実例で学ぶポイントとコツ~』でも詳しく解説しています。
点を決めたら、その背景を決めていく
さらに、「片思いをしている」状態だとしても、
・相手が自分の気持ちを知らず、ただ片思いが始まったのか
・相手が自分の気持ちをなんとなく知っている状態の片思いなのか
・むしろ相手が自分のことを好きかも?と思ったことがきっかけで始まった片思いなのか
など、片思いにもいろいろあります。
「点」を決めたうえで、その背景を書き足すようにストーリーを膨らませていきます。
ラブソングは無数に生まれる
もちろん、片思いに限らず、両想いのとき、さらに別れたあとも、それぞれの「点」においてストーリーは変わってきます。そして、主人公の性格や行動もさまざま。アーティスト、シンガーソングライターの方であれば、自分自身が歌の主人公と似たキャラクターになるでしょう。楽曲提供側であれば、アイドルなど歌い手に寄せたキャラクターのストーリーを紡いでいきます。
恋愛ひとつをとっても、「点」や「キャラクター」「ストーリー」はさまざま。だからこそ、世の中には無数のラブソングが生まれていくんですね。
ラブソングにおける「点」がブレると、リスナーが感情移入しにくくなってしまいます。ラブソングを書くとき、歌詞全体を見渡して、「点」がブレていないか確認しましょう。それが、リスナーを共感させる歌詞の第一歩です。
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