「オノマトペ」とはどんなもの?
オトマナビ講師の昆真由美です。
「オノマトペ」という言葉を聞いたことがありますか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実はとても身近なものです。
オノマトペは、「擬態語」「擬音語」「擬声語」の3つに分けられます。ここまでくればピンときた方も多いかもしれませんね。具体例とともに見ていきましょう。
・擬態語(物事の状態を表す。キラキラ、フラフラ、など)
・擬音語(音を言葉で表す。バタン、ビリビリ、など)
・擬声語(人や動物の発する声を表す。ニャンニャン、メーメー、など)
上記はほんの一例で、オノマトペは例を挙げたらきりがないほどあります。マンガなどで表現されたり、日常会話で使うことも多いオノマトペですが、歌詞にもよく使われます。タイトルだけを見ても、下記のようなにたくさんの曲のタイトルに使われています。
・ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦)
・ギザギザハートの子守唄(チェッカーズ)
・ギリギリchop(B’z)
・PONPONPON(きゃりーぱみゅぱみゅ)
・ポケットからきゅんです!(ひらめ)
また、歌詞検索サービス「歌ネット」で「曲名に『ドキドキ』が含まれる曲」を検索すると50曲、『キラキラ』が含まれる曲を検索すると114曲もの曲が該当します。
オノマトペは歌詞にも身近なものであることがわかりますね。
歌詞にオノマトペを使う効果
初心者の場合、メロディに堅苦しい文章を乗せてしまうことが多かったりします。しかし、歌詞では「説明っぽい」「わかりにくい」よりも「感覚に訴える」「わかりやすい」ものが好まれます。オノマトペを歌詞に使うことで、歌詞がより感覚に訴えやすく、わかりやすいものになることが多いです。
たとえば、AKB48のヘビーローテーション。
「ハートの奥 溢れて止まらぬ愛しさは ヘビーローテーション」
よりも、
「ハートの奥 ジャンジャン溢れる愛しさは ヘビーローテーション」
の方が、「愛しさ」が伝わりやすいですね。
このように、オノマトペには歌詞を華やかにする効果があるのです。
「ハートの奥 ジャンジャン溢れる愛しさは ヘビーローテーション」
出典:AKB48『ヘビーローテーション』
新しいオノマトペを作る面白さ
歌詞にオノマトペを使うのも良いですが、自分でオリジナルのオノマトペを作ってみるのも面白いですね。「そんな言葉世の中にないよ」という言葉を使っても良いのが歌詞の世界。作詞の面白さでもあります。
たとえば、『キューティー・ハニー』(前川陽子, 倖田來未)に出てくる「チュクチュクしちゃうの」という言葉は、ありそうでない表現でオリジナリティを感じます。
また、『進化理論』(BOYS AND MEN)では「ガンガンズダンダン」という擬音のような擬態のようなオノマトペが使われています。
このように、身の回りにあるオノマトペだけではなく、新しいオノマトペを発明してみると、他の人にはない自分らしさが出せたり、歌詞がぐっと面白いものになるかもしれません。
日常でもよく耳にするオノマトペ。音楽を聞くときに、どんなオノマトペが使われているかを気にしながら音楽を聞いてみると新しい発見があるかもしれません。是非、歌詞を書く時にオノマトペを使ってみてはいかがでしょうか。
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