より短い時間で欲しい情報にたどり着く。「タイパ」重視の人が増えている
2022年、三省堂が発表した「今年の新語2022」の大賞に選ばれた「タイパ」。「タイパ」はタイムパフォーマンスの略で、費やした時間に対する満足度のことを指します。今や、情報やコンテンツが溢れている昨今、より短い時間で欲しい情報にたどり着きたいと思う人が増えていることを示しています。
最近の若者は、音楽を聴くときにイントロを飛ばす(スキップする)、と耳にしたことがあります。たしかに最近リリースされている曲は、イントロがなかったり、短かったりして、すぐにヴォーカルが入るような形式の曲が多いようにも感じます。
イントロが1分越超え!B’zの『LOVE PHANTOM』
イントロが長い曲と言えば思い出すのがB’zの『LOVE PHANTOM』。なんとイントロだけで約80秒の長さです。先日、高校生の生徒さん数名に『LOVE PHANTOM』を聞いてもらったところ、「イントロが長い」だけでなく「まるでクラシック」という感想も聞かれました。また、飽きてしまって途中で喋り出してしまう生徒さんもいました。まさに「STOP THE TIME,SHOUT IT OUTがまんできない」状態なのでしょう。少し聞いて面白くなければ飽きてしまう、というのは実際に多くの人が感じていることのようです。イントロが長いことは、タイパを重視すれば無駄なことに感じるかもしれません。しかし、並んで食べるラーメンが美味しい、のように、イントロが長いからこそ歌い出しにインパクトがある、といった効果もありそうです。
人間の集中力は金魚より短い?!
米マイクロソフトのカナダの研究チームが2015年5月に発表したデータによると、ヒトの集中力の持続時間は、2000年には12秒だったものの、2013年には8秒まで短くなってしまったそう。(参照:https://diamond.jp/articles/-/117110)金魚の集中力は9秒しか続かないとされているので、人間の集中力は金魚よりも短いということになります。さらに、現在は2023年なので、もしかしたら8秒よりも短くなっているかもしれませんね。
イントロのように、タイパを重視すれば無駄だと思えるような「余白」の部分も音楽の醍醐味のひとつ。敢えて耳を澄ませてみることで、新しい発見があるかもしれません。「少しの“退屈”も許せない せこい人間」にならないように、余白を楽しんでみるのもおすすめです。
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