PITとPBSを使うことで音程の変化を描くことができます
PITはPitch Bend(ピッチベンド)、PBSはPitch bend Sensitivity(ピッチベンドセンシビティ)の略になります。
PITは音程を変化させることができます。
PBSはPITで変化させる音程の幅を決めることができます。
PITとPBSを使うことによって音程の変化を自由に描くことができます。
PITとPBSをクリックします。
画面下部に編集するレーンが表示されます。
PBSは初期値で「1」になっています。この1は半音1つ分のことを意味します。
PITで変化させられるのはPBSで決めた値になります。PBSで「1」と設定してあるのでPITを変化させることで半音1つぶんずつ音程を高くしたり、低くしたりすることができます。
ためしにPBSを1、PITを最大にしてみると入力した音が半音高く発音されます。
PBSの最大値は24(2オクターブ)となっています。
つまり上下合わせると4オクターブの変化幅になりますね。
実際にボーカロイドでのPITの使い方をご紹介します。
まずは発音する音程を少し下からしゃくりあげる歌い方です。下の写真のようにPITをペンツールで描くことでしゃくりあげを表現できます。
次は少しマニアックですが、ビブラートをPITで手動で描くという使い方です。
まずは音符下のビブラートの長さを0にして自動で付くビブラートがかからないようにします。次に画面上部の赤く囲ったグリッドを消灯しておきます。
ペンツールでビブラートの揺れを手動で描きます。グリッドが消灯していることで細かい編集が可能になります。
このビブラートを自分で描く方法を私は手動ビブラートとかってに呼んでいますが、これをやることで自分の思ったように声を揺らすことができます。
ニコニコ動画などで調声が上手いな~と思うPさんの中にも、この手動ビブラートで細かく編集している方たちもいるようです。
ただ手動ビブラートは慣れるまでは思ったように歌ってくれません。これは何度も描き直して納得のいくものができるまで頑張るという大変さもあります。ご興味ある方はぜひチャレンジしてみてください!