作詞

2020年から急増、夜好性(やこうせい)アーティストとは?

「夜好性(やこうせい)アーティスト」という言葉を聞いたことがありますか?2020年ごろから、「夜好性アーティスト」という言葉がJ-POP界隈で話題となりました。「やこうせい」と聞くと、「夜行性」、つまり コウモリやフクロウなど夜間に活動する動物を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、「夜好性アーティスト」はそれとは漢字が異なりますね。今回は「夜好性アーティスト」について解説します。

「夜好性」代表的なアーティストはYOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。

「夜好性アーティスト」として名前が挙げられるのは、YOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。の3組。アーティスト名に「夜」を連想させる言葉が入っていることが特徴です。

「夜好性」は、アーティストのファンの方たちが、自分たちの呼び名や、ファン同士がSNS上で繋がるためのハッシュタグとして使いはじめた言葉だと言われています。

(参照:ヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。~ネットカルチャー発の次世代型アーティストとは)

「夜好性アーティスト」3組の特徴

「夜好性アーティスト」と呼ばれる3組のアーティストの特徴を見ていきましょう。

YOASOBIの結成は2019年。YOASOBIは、コンポーザーのAyaseとヴォーカルのikuraによる男女2人組ユニットです。

2020年、「夜に駆ける」が大ヒットを記録しましたね。ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。の2組と異なり、YOASOBIは顔出しをして活動をしているユニットです。

ヨルシカの結成は2017年。ヨルシカは、コンポーザーのn-bura(ナブナ)とヴォーカルのsuis(スイ)による男女2人組ロックバンドです。顔出しはしておらず、詳細なプロフィールも非公開です。

ずっと真夜中でいいのに。は2018年に結成された音楽ユニット。通称「ずとまよ」です。ヴォーカルのACAねを中心に結成され、ACAね以外のメンバーは、リリースされる曲ごと、ライブごとに変わる流動的な体制が特徴のひとつです。こちらも顔出しせずに活動しています。

「夜好性アーティスト」には共通のファンも多いのが特徴

YOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。の3組のアーティストの共通点として、ファンカルチャーに親和性が高いことも挙げられます。この3組のアーティストには、共通のファンも多いと言われています。

YOASOBIのAyase、ヨルシカのn-buraは、もともと「ボカロP」として活動していました。また、毎回メンバーの変わるずっと真夜中でいいのに。ですが、作編曲にボカロP出身アーティストを迎えることもあります。このように、「夜好性アーティスト」には楽曲の中に類似性を感じることもありそうです。しかし、音楽性は、「夜好性アーティスト」の共通点として語られる中のほんの一部でしかありません。

たとえば、それぞれのアーティストは、SNSを中心に活動し、人気を高め、ブレイクへとつながっています。また、Youtubeなどで発表されるミュージックビデオは、映像(とくにアニメーション)と音楽を組み合わせて制作されることも多くあります。

このように、夜好性アーティストがブレイクした頃から増えたカルチャーが多くあります。 

YOAKEのTikTokでのヒット。「夜好性」の流れはまだまだ続く?

最近では、2020年から活動しているYOAKEが2022年4月に発表した「ねぇ」がTikTokで話題となりました。YOAKEは楽曲ごとに変わりるヴォーカル、ジャンルも編成も変幻自在、メンバー不在のバンドプロジェクト。「夜」を連想させるアーティスト名、ある種の匿名性、SNSでのヒットなど、新しい潮流を感じます。

まとめ

「夜好性アーティスト」は先に挙げた3組のアーティストのことを指しますが、この3組を皮切りに、SNSなどのネットカルチャー発の次世代アーティストが次々にブレイクしています。今後は、「夜好性アーティスト」の定義も時代に合わせて変わっていくかもしれません。

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